環境活動

2020.11.19

2020年11月14日 本栖湖周辺登山道整備&地図読みワークショップ報告

2週間前の整備箇所の続きで、 枯葉や倒木で分かりづらくなった登山道、流れ出た土砂により道幅が狭くなったり傾斜がついた登山道の整備、土留め作業を実施。
翌日は、希望者が「地図読みワークショップ」に参加し、整備活動で馴染みのある山をいつもと違う視点で捉えることができ一層の愛着を感じる事ができた。
      
      
活動日:2020年11月14日(土)
活動場所:仏峠140m先~釜額まで 120m
活動時間:9時~14時
参加者:27 名(整備指導員3名、協議会3名、UTMFボランティアネットワーク20名、事務局1名)
        
        
<作業内容>
枯葉除去、土留め設置、整地
     
道具:カケヤ1・ジョレン2・クワ7・レーキ3・シノ5・番線3束・ワイヤーカッター2、ブロワー1、チェーンソー2
      
     
主催:富士山西麓観光資源“輝き”協議会 *1)
(「NPO法人富士トレイルランナーズ倶楽部」は上記協議会構成団体の一つ)
*1)、富士山西麓本栖湖周辺が輝きを増し、持続可能な発展と観光振興を図るため必要となる事項の協議を行う団体。本栖湖に関わる保全活動団体、自然環境に関し専門的知識を有する者・地域住民・NPO法人・関係企業・関係行政機関および関係地方公共団体・町民から公募した者・その他協議会活動に必要とされる者から構成される。
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11月1日に行われた「仏峠~釜額140m」の整備の続きを実施。
愛知県、群馬県など遠方も含め、各地域から20名のUTMFボランティアネットワークのみなさんが朝早くから本栖湖いこいの森キャンプ場に集合。
       
いつものように各自が整備道具を持ち山に入る。
          
現場で、指導員(小林桂氏)から本日の作業内容の説明。    
                  
「土留め」とは、一般に「周辺土砂の崩壊を防ぐ構造物」と説明されている。
登山道では、大雨や台風により、山の傾斜に沿って流れ出る土砂などをそのままにすると、登山道の崩壊を招く。
谷側に丸太を設置することで、谷へ流れ落ちる土砂をせき止め、雨水の流れを変えて登山道の消滅を避ける事が出来る。
          
「土留め」用の太い丸太の移動には、息を合わせることが重要。
杭打ちにも数名のサポートが必要。
登山道の整備は一人では決してできない。
   
    
足場の悪い箇所の作業では、それに適した地下足袋がある等、毎回新たな発見や情報を入手。
この日は、足カバー(作業中、靴や靴下に小石や土が入らないようにする膝から下のカバー)を装着している方が多数。前回の整備後に指導員からのアドバイスをきちんと理解しているボランティアのみなさん。     
   
            
「土留め」用の丸太が設置されると、丸太と杭を固定する作業に取り掛かる。
道具は番線(かなり太くて丈夫な針金)とワイヤーカッター、シノ。
扱いが生まれて初めてのボランティアさん4名も午後の作業時には、シノを使いこなしていた。     
     
              
最後の作業は「整地」
「土留め」が設置された後、登山道の拡幅と傾斜をなくす作業。
登山道がわかりやすいと道迷いも起こりにくい。
整備された美しい登山道を多くの人に利用してもらいと強く思う。
 
   
2年前にも、保護者と一緒に整備活動参加した小学生姉妹。熊手の持ち方に成長の跡がくっきりと。           
                    
みなさん、お疲れさまでした!11月とは思えない気温の中、いい汗をかきました。     
     
            
整備活動の後の夕食時、協議会の会長(赤池宏文氏)から参加者へお礼と
「機会があれば、何度でもここを訪れて欲しい」そんな想いのお話。      
    
こんな時期なので、少し寒いが焚火をしながら野外で食事。         
           
そして、翌日は14名の希望者で「地図読みワークショップ」
講師は宮内佐季子先生
「自分たちが整備した山」をフィールドに地図読みを学べるのは、何とも贅沢な企画!   
     
     
地図の等高線を実感し、整備では見過ごしていた「尾根」と「谷」を認識すれば、当然、いつもの山により愛着が生まれた。あっという間の楽しい3時間半。        
 
                
宮内先生!ありがとうございました。「また、ぜひ、お願いします!」と参加者のみなさん。    
    
     
協議会の活動拠点「本栖湖いこいの森キャンプ場」から動画が届きました。
「自分たちの遊び場を自分たちの手で整備し、そして、また、そこで遊ぶ」
なんとも贅沢な2日間の様子をぜひご覧ください。